神様、僕は気づいてしまったというバンドに気づいてしまった

神様、神様。
僕は気づいてしまった。ヘンテコな名前の超イカしたバンドに。

「神様、僕は気づいてしまった」というバンドがいる。
2017年の5月にドラマ「あなたのことはそれほど」の主題歌でもある「CQCQ」のシングルを引っ提げメジャーデビューした。
現在Youtubeでは4曲のPVが公開されているが、彼らは動画ではマスクを被っており、プロフィールも明かされていないので彼らの正体はわからない。
ミステリアスな一面ももつロックバンドだ。

…と、淡々と紹介すれば「ちょっと変わったバンドが出てきたな」くらいの印象だ。
だが、彼らの本質はドラマ主題歌に起用されたことや、奇妙なマスクを被っていること、ボーカルの声で中身の正体がバレバレなことなどではない。もっと他にある。

言ってしまえば、彼らのコンセプトと曲自身に魅力が詰まっている。

今回はそんな彼らについて筆を執りたい。正体が誰かとかは散々他で騒がれているので、ここでは解説しない。この記事では彼らのバンド名や音楽的な特徴と魅力について語りたい。語らせてくれ。

一瞬で覚えてしまうバンド名

「神様、僕は気づいてしまった」

このバンド名をチラッと見た時、一瞬で頭に焼き付いた。
「忘れらんねぇよ」の時と同じ衝撃だ。語り口調のバンド名はあまりいないので(アマチュアにはゴロゴロいるけど)、頭に残るスピードはなおさら速い。

のっけから「神様」って。
神様って最強だぞ。この世の神だぞ。火の鳥だぞ。

そんなお偉い方にいきなり話しかけるなんて恐れ多い、だからこそなかなかのインパクトがある。

日本では仏教が浸透しているから「仏様、僕は気づいてしまった」の方がよりインパクトがあると思うけど、お坊さんが悟りを開いちゃったバンドと勘違いされそうなので神様にした、と勝手に推測した。

そうして神様に声をかけて何を話すのかと思えば、そのあとに続くのが「僕は気づいてしまった」。

・・・え〜〜、何に??何に気づいたん?????

俺にも教えて??????
何に気づいたん???????

気になってしょうがない。
肝心な「何に気づいたのか」が隠されたまま、僕たちは悶々としながら彼らの曲を聞くことになるのだ。

このように、「冒頭から『神様』というパワーワード」を持ってきて、「僕は気づいてしまった」とこちらが気になってしまう言葉で締められる。
インパクトもあり興味も惹かれ、すぐに覚えてしまうバンド名だ。完敗だ。

にしても「神様、僕は気づいてしまった」ってなんだ。「甘栗、むいちゃいました」みたいなノリでバンドを名乗るな。

異常なまでのポップさ、ロックさ、中毒性

バンド名はヘンテコだが、曲は本物だった。

彼らが神様に言いたいほどの何かに「気づいてしまった」のだとしたら、それは「圧倒的なポップロックのセンス」だろう。

多くの人の目に触れることになったのは、ドラマ主題歌となったCQCQだ。


印象的な符点八分ディレイのリフ。ボーカルのハイトーンボイス。ハイテンポで刻まれるドラムやメロディックなベースライン。びっくりするくらい洗練されている。

ところどころに面白いフレーズが詰まっており、時には裏打ちでダンスビートも生み出す。
ロックさは十分あり、それに加えてポップさも有り余っている。


「人は曲を聴く時には一定時間の間に変化がないと飽きてしまう」なんて言われたりもするが、このバンドの曲は至る所に変化やクッションがあり聞き応えが抜群だ。
飽きさせない、というよりは耳を掴んで離さないサウンドが異常なほどのポップさを生み出している。

このバンドの曲は限りなくポップに近いロックだと思う。


ちなみにギターソロはチョーキングで入りがちだ。


かと思えば、変則的な曲も作れてしまう。
ラテン系のニュアンスを含んだリズムやメロディ、イケメンにしか歌えないような言葉選び、それでもポップさすら兼ね備えている。

神僕の曲はどれも作曲者東野へいとの才能が光る曲で溢れている。

おすすめの曲

CQCQ


神僕を語る上ではこの曲は欠かせない。
アニメの主題歌やスマホゲーのcmに起用された曲があっても、知名度を大きく上げたのは間違いなくこの曲だ。

ギターのクランチサウンドで奏でられる印象的なリフが耳に残る。
Aメロではベース主体でところどころキメもありメリハリがある。

Bメロでベースの白玉が響く。
そしてサビに向けて盛り上げ、ベースのスラップを起点にサビへと移る。

サビではボーカル「どこのだれか」のハイトーンが響く。
裏ではベースがメロディアスに鳴り、ドラムが裏打ちを刻んでいる。
ギターはビートに乗りリフに似たディレイフレーズを奏でている。

工夫された点が非常に多く聞き応え十分。
「神僕」と言ったらこの曲をまず思い浮かべる人も多いはずだ。

だから僕は不幸に縋っていました


曲名にすら「僕は〇〇〇〇しました」みたいなタイトルをつけてしまう潔さ。
そのうち「僕は甘栗をむいちゃいました」みたいな曲が出てきても何も違和感がない。むしろ出して欲しい。

裏打ちダンスビート、Aメロベース主体とCQCQに似た部分はあるが、この曲の醍醐味は「サビの歌詞」にある。
大人の事情で歌詞の引用は控えるが、このサビの言葉選びは天才的。
言葉遊びのオンパレードというか、とにかく口に出して気持ちいいフレーズばかりだ。
思わず口ずさみたくなってしまうほど上手く言葉が選ばれている。
忙しい人はサビだけでもいいから聴いて欲しい。

宣戦布告

アルバム「神様、僕は気づいてしまった」の2曲目。
ABメロのダンスビートが心地いい。

ギターソロはやはりチョーキングから入る。

構成的には他の曲と大差ないのだがサビの頻繁に裏から入るリズムがノリノリになれるので気分を上げたい時にどうぞ。

天罰有かれしと願う

アルバム「神様、僕は気づいてしまった」の5曲目。

サビの入りがとにかくキャッチー。Aメロの低空飛行感からサビでぶち上がるのも良い。

落ちサビのローファイ感ががボカロっぽさも醸し出している。

ギターソロはこれもやっぱりチョーキングから。
チョーキングだらけかよ。

神僕、みんなも聞こう

とにかくこのバンド、かっこいい。
ポップロックが好きな人はハマること間違いなしだと思うので、ぜひ一聴してみて欲しい。

アルバムでは彼らの曲を存分に楽しめる。先ほど紹介したオススメの曲、宣戦布告や天罰有かれしと願うも聞けるのでぜひ。

ではでは〜